木枯らし一番も吹き、ここ数日間でめっきり寒くなってきました。
日課(といっても、週に3~4日位ですが)になっているウォーキングで、森の公園に行くと、もう十分に黄葉や紅葉が始まっていて、日ごとに木々の色が変わっていくことに新鮮な驚きを感じています。
今、紅葉できれいなのはハナムズキで、もみじも気の早い葉っぱは色づき始めています。この時期の私のお気に入りはユリノキで、何本か並んで高くそびえたっているその木が黄葉するさまは本当にきれいです。
いつものように、「不登校を考える練馬の会(いちごの会)」から例会のお知らせのメールをいただきましたので、そのまま記事にさせていただきました。
ぶらりと外に出て黄葉・紅葉を楽しみながら、同じ悩みをもつお母さん方の輪の中に入ってみませんか。
ニュースNO.70
明星学園小学校の研究会に参加してきました。授業の内容に目を向ける前に、不安げだったり、自信無さげだったりする子どもが一人もなく、全員が学びの中身を夢中になって考えている姿が素晴らしく、胸が熱くなりました。仕事のために行ったのですが、わが子のことを考えずにはいられませんでした。講演は小森陽一先生でしたが、競争ではない学びをしっかり作りだしている学校と評価しておられました。本当にこういう脅かされずに、ありのままの自分でいられる空気こそが、子どもが育つ場所には必要なのだとしみじみ思いました。学校も世の中も反対の方向へ動いていますね。子どもの学びに輝く瞳を、どの学校でも見られるように大人たちが気付かなきゃいけないこと、きちんとつかみたいと思います。
11月 の 例 会
日時:11月15日(土) 午後2時~4時半
場所:石神井公園区民交流センター テスト室
参加費:200円
◇◇いちごの会の定例会は奇数月の第3土曜日に行なっています◇◇
【連絡先】 宇治川美晴 e-mail;miharu711@hotmail.com
≪卒業します≫
長い間会員としてご協力くださったKさんが、卒業したいというお手紙をくださいましたのでご紹介します。
いちごの会の皆様へ
私がいちごの会に入会して5~6年たちます。まじめな会員ではなかったので出席率が良くありませんでした。
娘は高校2年の時摂食障害となり、引きこもり・不登校→中退となりました。この高校中退ということを私が一番気にしていたのだと思います。いちごの会の皆様から定時制や通信制とかいろいろとアドバイスをしていただきましたが、娘は後戻りはしたくない。決して高校には行かないと言い張りました。その結果、当時の大検を受け、もう少し勉強がしたいと専門学校に行きました。たぶん高校と違い、考え方・行動が自由ですべて受け入れて、毛色の違いも一つの個性として尊重してくださったのだと思います。ここで少し元気を取り戻し、大学に編入したいと言い出しました。さらにこの専門学校の講師の先生が大学の同人誌の編集長をなさっており、異例の学生編集員として引っ張ってくださいました。その編集のお手伝いの中ですっかり自分の居場所と、自信をつけさせてもらいました。来年大学を卒業し、就職も決まりました。就職も面接で中退のことを根掘り葉掘り聞かれて苦労をしておりました。自分が歩いてきた道を少しは悔いておりましたが、わかってくれた会社もあった様です。娘はとてもラッキーだったと思います。親という字は木の上に立って見るだそうですが、それしか出来ないということでしょうか?娘の卒業とともに私もいちごの会を卒業しようと思います。協力的な会員ではありませんでしたが、皆様とのおしゃべりやアドバイスとても心強く元気にしていただき、ありがとうございました。
皆様のご活躍を心よりお祈りしております。 K
Kさんからのお便りにはきれいな記念切手が同封してありました。会の運営に使わせていただきます。
お嬢様のうれしいお知らせに世話人会でも拍手をしました。新たな出発、みんなで応援しています。自分の思いを大切に丁寧に選び取ってきたお嬢さんと、心配しながらもよくお話を重ねて見守り続けたKさんの努力が、幸運な出会いを引き寄せたのだと思います。
Kさんに出会えて私たちも幸せでした。
いつかまた、後輩たちにこんなアドバイスが…と思いついたとき、あるいは、がんばってちょっぴり疲れたとき、遠慮なくお顔を見せてくださいね。
「ひきこもりからの出発」―― あるカウンセリングの記録 ――
横湯園子 著 (2006年10月20日岩波書店・1,800円+税)
長くひきこもり状態にあった青年・篤は,著者による5年間のカウンセリングを経て,ようやく社会復帰を果たした.何が原因だったのか.80回もの対話は,どう進行したのか.教訓は何か──.この稀有な記録は,「出口」を模索する100万人以上ともいわれるひきこもりの人びととその家族に,豊かな示唆と励ましを与えよう.
彼は横湯さんとの語り合いの中で、一つ一つ丁寧に確認しながら、社会への足の踏み出し方も、スモールステップで、切り開くことができました。働き始めてからも、らくらくこなしていけたわけではありませんが、包み込みながらあきらめずに向き合おうとしてくれる人たちの中で成長していきました。
中で印象に残ったのは、彼はいじめられた記憶を無意識のうちに封じ込めていたことが後からわかるのですが、いじめられたことによって、一番優れていなければいけないという極端なプライドを鎧として身につけていたということです。
家族に対する批判的な目もありながら、彼自身が家族の関係性を変えていく原動力となっていったことは、微笑ましくうらやましく読みました。
何より横湯先生の相変わらずの誠実な姿勢にほっとします。
雨宮処凛さんのお話を聞いて
練馬9条の会主催の雨宮処凛さんの講演会に行きました。派遣会社が時給のいちばん安い沖縄へ連れて行って(旅費は出してくれない)最低賃金で働かせたかと思うと、今度は最低賃金法にひっからない中国へ行かせるという話、そしてクビになった時には寮費などを清算して赤字で着の身着のままほうり出されるという話、ゼロゼロ物件と言われるウィークリーマンションなどでは、居住権ではなく、鍵を使用する権利の契約なので、家賃が滞納した時点でかぎを取り換えられ、荷物を取り出すこともできずにホームレスになるしかないという話…。『蟹工船』なみの人の使い方がなされていることに背筋が寒くなりました。
頼みは連帯する力です。劣悪な条件の中でエネルギーを蓄積させている若者たちを支えていく一番手に私たちがなっていけたらと思います。
「生きさせろ!難民化する若者たち」雨宮処凛(太田出版・1300円)
フリーター、パート、派遣、請負…不安定化する若者たちの労働現場。
そのナマの姿を、自身も長年フリーターとしてサヴァイブしてきた著者が取材した渾身のルポタージュ。
自己責任のもとに私たちを使い捨てる社会に、企業に、反撃を開始する!
この国の生きづらさの根源を「働くこと」から解きあかす宣戦布告の書!!
闘いのテーマは、ただたんに『生存』である。生きさせろ、ということである。
生きていけるだけの金をよこせ。
メシを食わせろ。人を馬鹿にした働かせ方をするな。俺は人間だ。
スローガンはたったこれだけだ。
生存権を21世紀になってから求めなくてはいけないなんてあまりにも絶望的だが、
だからこそ、この闘いは可能性に満ちている。
『生きさせろ!』という言葉ほどに強い言葉を、私はほかに知らないからだ。
一一『はじめに』より
プレカリアート という新しい言葉も知りました。
ウィキペディア(インターネット上の百科事典)で検索してみました。
precario(プレカリオ-不安定な)と Proletariato(プロレタリアート-無産階級・賃金労働者)を組み合わせたイタリアでの落書きから始まった言葉と言われる[]。
互いの生を貶めあう際限なき生き残り競争へと人々を駆り立てる新自由主義経済下、自らの不安定な「生」を強いられながらも、その競争への参加を「放棄」する人々は、上記のカテゴリーにとらわれることなくこの範疇に包摂されうる。プロレタリアートと語呂を合わせることで、新自由主義における新貧困層の現実との向き合い方を示している。
さらに1980年代以降グローバリゼーションが進展すると、大企業はより安い労働力を求めて先進国から発展途上国へと工場を移すようになり、正規雇用がますます減少する結果となった。このため、正規雇用を獲得できない層が増加しており、社会問題化している。とりわけ日本では、1999年の労働者派遣法改正で派遣対象業務が原則自由化されたことで、非正規雇用が急速に拡大している。 (U)
前号で、発行日と発行Noを間違えてしまいました。
間違いは毎度のことではありますが、まことに申し訳ありませんでした。
何と今回70号という記念すべきニュースとなりました。
細々と何かの支えとなれることを願いつつ、頑張っていきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
http://kateijuku.blog.so-net.ne.jp/2008-11-10