子供の教育

【奨学金】で借金地獄・・・か。
先日、夜中に「NNNドキュメント’08」の「貧困社会ニッポンの教育 奨学金を考える」を見ていた。
シビアな内容だったから、私も少し考えて、自分の頭で考えをまとめてから書こうと思い、少々時間をおいてから書いた。
(本当に長いです。)

今や奨学金は、日本の大学生のおよそ3分の1が利用しているらしい。
昔は日本育英会という特殊法人が運営していて、無利子で貸与されたものだったらしいけど、中曽根元首相の時に原則として利子が付くことになり、数年前から日本学生支援機構と名称も変わり、独立行政法人化された。
この奨学金制度・・・早い話が、近年の不景気・就職難・若年層の貧困化(現在の状況はだいぶましになったかもしれないけど)から、貸与された奨学金を返せないでいる学生(や元学生)が続出しているということである。
日本学生支援機構側から言えば、完全に不良債権になっているということである。

番組では、何人かの学生や社会人になった元学生を取り上げ、深刻な実態を描いていた。
長崎から上京している女子学生は、昨年お父さんと死別し、現在は母子家庭となっているということであった。
しかも、全部で6人きょうだい・・・彼女は2番目で、一番上のお姉さんは進学を諦め、数年間働いた後、この冬大学受験に挑戦するらしい。
あとの4人はまだ小学生以下だったように思えた。

彼女の悲惨な状況は普段も変わらず、大学と掛け持ちでかなり無理なスケジュールでアルバイトを入れており、帰るのはいつも終電間際、仕送りもなしで寮生活だということだった。
帰省も「青春18きっぷ」で普通列車を乗り継いでのもの。
後で某巨大掲示板経由で分かったのだけど、どうやらこの方は日本最高峰の国立大学に通っておられるらしく、それでこんなリスクを犯してまで東京へ出てきたのか、と納得した。
家はお世辞にも裕福とは言えない感じだったけど、賢い家系なのだろう。
しかし、彼女は大学のみに飽き足らず、大学院への進学も目指すという。



返済金額←なんと約600万円



一体、この先彼女はこの「負債」をどうやって返していくのだろう・・・と思った。
一つ気がかりだったのは、彼女の卒論のテーマが「源氏物語」だと語っていたこと。
文学部なのだろうか・・・?
だとすれば、たとえ優秀な大学とはいえ、それだけの金銭的リスクを払ってまで勉強するべきことなのだろうか?と何か煮え切らない思いが残った。
彼女の表情は暗く、疲労の色が明らかに出ていたのが心配だった。

奨学金といえば、わが家も少なからず関係がある。
まず私ぱちょろの場合、貧困家庭(といっても色々あるけど、うちはまだましな方)だったわが家は、私が当時の大検に合格して、大学受験をしようという段階で、受験料と旅費を出すのに精一杯だった。
私は不登校などにより基礎が劣っていたため、国公立大学へ行けるほどの頭がなかったので、全て私立を受験し、結果的に惨敗。
結局、私立大学へ行けるだけの頭もなかったわけで・・・。
浪人が決定した時に、予備校の学費が出せないということで、当初某新聞社の奨学生に応募し、3日間程度の研修も受け、新聞配達店に配属になったんだけど、その時案内されたアパートが、



これ、お化け屋敷やろ



とツッコミを入れたくなるほどのボロアパートで、当時先輩の奨学生の専門学校生がまだ居座っていて、その部屋のあまりの汚さも手伝い、私はパニックになってしまい、数日で故郷に逃げ帰ってしまった。
新聞社の奨学生担当にも不満を言いに行ったけど、のれんに腕押しという感じで・・・。



要は、地方出身者は足元を見られた



というか、田舎者はかなりランクの低い所へ配属させられたわけで・・・。
せっかく予備校のクラス分けテストも受けに行ったのに、帰りに道に迷ってしまい、自分の配属先が分からぬまま2時間以上もさまよったりもした。
結局、その予備校はすでに学費を納めていたんだけど、事情を説明して(私のメンタルの病気の部分も少しかかわっていた)、超法規的措置?で全額学費は返ってきて、それを元手に地元金沢の予備校へ2ヶ月くらい通った末、最後は自分が精神的に潰れてしまって、夢の大学生活は本当に夢になってしまったんだけど・・・。
今思えば、ろくにバイト経験もない人間が、新聞配達をしながら受験勉強もしようというところに無理があったんだけど。
2年後、地元の本屋でバイトをしながら、費用は全て自分持ちで某大学の夜間部も受験したけど、結局それも叶わなかった。

私のどうでもいい話で、だいぶ脱線しました。
うちの弟は日本学生支援機構ではないけど、奨学金のような形で貸与を受け、だいぶ前に首都圏の大学を何とか卒業して、紆余曲折がありながらも、現在も首都圏で生活している。
ただし、首都圏での生活ということで、自分の生活でいっぱいであり、本人による返済がほぼ不可能ので、親がそれを肩代わりしている。
これを読まれた方は、「甘いな」と思われるかもしれないけど、弟の名誉のために言っておくと、彼は親元を離れてから、基本的に自分から経済的援助を願い出たことはない。

というふうに、わが家は奨学金に結構関係していると言ってよいと思う。
我々の住む能登地方は、大学・短大(以前第三セクターで設立したものの、学生減少による経営難で閉鎖)がなく、専門学校もほとんどないので、たとえ金沢であっても、首都圏や中京・関西であっても、親元を離れる生活をすることに変わりはない。
だから、どうしても学費以外に本人の生活費が必要になる。
親元を離れて、それらを自分で稼ぐのは成人前の人間には厳しく、結局ほとんどの家庭が仕送りをしているのではないだろうか。
そういう背景があるから、田舎には大学へ進学できるだけの学力がありながら、高卒で就職したような人達がいっぱいいる。

そうかと思えば、今は大学全入時代と言われ、複数校受験すればどこかの大学に合格できる時代である。
あの番組を見ていて思ったのは、自分の家の家計や自分の学力も省みず、「大学に入れる」ということだけで、奨学金を借りて「誰でも入れる」大学に入学している学生も結構いるのではないかと思った。
私も大学(昼間に通う方:いわゆる一般的な「大学」)には行きたかったけど、当時目指していたのは文学部史学科で、今思えば行かなくて正解だったと思う。
あの当時はとにかく「歴史が勉強したい」の一心だったけど、生涯学習の一環としてならともかく、今冷静に考えてみると、歴史が自分の将来のスキルアップに繋がるとは思えないからである。

だいぶ奨学金とは関係ない話を展開しているようだけど、やっぱりお金を借りて大学に行く以上は、将来の自分の目標を明確に持った上で、自分の返済能力とも相談していくべきなのではないかと思った。
「ただ何となく出た大学」のために、かなりの借金を背負うのもおかしいし。
高校生の段階で、それを考えるのは本当に難しいことなんだけど。
確かに、なかなか就職が決まらなくて、契約・派遣社員で働いていて、それで重くのしかかった奨学金を払っていくのも並大抵のことではないけど、急いで現役で行かなくても、形にさえこだわらなければ、夜学でも通信でもあるわけだし、社会人入学もある。
しばらく働いて、何年後かに一念発起して行く、という方法もある。
いずれにしろ、若年層の貧困化と色々深い関連性がありそうだ。
まぁ、これだけ学費で悩んでいる人間が多いというのに、小学校から「お受験」と称して、私立の学校へ入れたがる親もいる。
何かおかしいというか・・・。
最後に、日本の大学の学費は世界一高いというのも驚いたけど、これから真剣に考えていかない問題だなぁ。

エラい長い文章になってしまいました。
長いだけの文章を読んでくださりありがとうございました。

http://brand-new-day-way.blog.so-net.ne.jp/2008-10-07

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