このページでは、本試験の過去データから、マンション管理士試験の合格率や難易度などを見ていきます。マンション管理士の試験は2001年スタートとまだ歴史が浅いこともあり、試験方針にもたびたび変更がくわえられてきました。そのため安定したデータを示すことは難しいです。それでも、過去の数値から読み解けることはいくつかあります。みなさんの解釈もくわえながら、今後の試験動向を推測してみてください。
【データ1 合格率・合格点】
| 2008年度 | 2007年度 | 2006年度 | 2005年度 | 2004年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 合格率 | 8.60% | 7.40% | 8.30% | 7.30% | 8.80% |
| 合格点 | 37点 | 36点 | 37点 | 34点 | 30点 |
【データ2 年齢別受験者数・合格率など(2008年度)】
| 年齢 | 受験申込者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| ~29歳 | 2,460(11.0%) | 1,962(10.2%) | 79.80% | 159(9.5%) | 8.10% |
| 30歳台 | 5,468(24.3%) | 4,503(23.3%) | 82.40% | 432(25.9%) | 9.60% |
| 40歳台 | 5,170(23.0%) | 4,411(22.9%) | 85.30% | 386(23.2%) | 8.80% |
| 50歳台 | 5,788(25.8%) | 5,113(26.5%) | 88.30% | 428(25.7%) | 8.40% |
| 60歳~ | 3,576(15.9%) | 3,312(17.2%) | 92.60% | 261(15.7%) | 7.90% |
| 合計 | 22,462(100.0%) | 19,301(100.0%) | 85.90% | 1,666(100.0%) | 8.60% |
【データ3 再受験申込者数】
| 年度 | 2009年度 | 2008年度 |
|---|---|---|
| 申込者数 | 9,993人 | 10,114人 |
| 再受験申込者の占める割合 | 45.60% | 45.00% |
合格率は7~9%
「データ1」から、2004~2008年の5年間の合格率は7%台から8%台で推移していることがわかります。合格率は毎回ひと桁台、他の国家資格で合格率が同様の水準にあるのは、行政書士や社会保険労務士試験などです。
「データ1」の合格率と合格点がかならずしも連動していないことに注目してください。30点の得点で8.8%もの受験者が合格した年度もあれば、2008年度は37点が合格ラインですが合格率は8.6%です。いまのところはまだ、「合格ラインのボーダーは○点ですと」と言いにくいのが、この国家試験の実際です。
「データ2」をご覧ください。ここでのポイントは受験者の年齢層が幅広いことです。その中心層は30代、40代、50代で、まんべんなく20%以上の受験者がいます。
このデータから推測できることは、
- 不動産・不動産管理業界などで経験を積んだベテラン社会人が大勢受験している。
- 司法書士や行政書士など、コンサル色のつよい士業開業者が、セコンドの資格としてマンション管理士の資格を目指している。
- マンションに住むリタイア世代が、管理組合理事長としての任を果たす目的で資格取得に励んでいる。
などです。マンション管理士の資格は、生涯学習の助けとなるような趣味的な色合いの資格ではありません。資格を活かして稼ぐかどうかは別問題として、受験者の多くは「マンション管理組合対策」を意識して、真剣に資格取得に励む人たちと考えてまちがいありません。
そのことは「データ3」の再受験申込者数からも見ることができます。受験者の半数近く(45%前後)は再受験者です。この数字からは「なんとしてもマンション管理士の資格を勝ち取ろう」という意気込みが感じられないでしょうか?
しかしまた、社会人としてのキャリアが十分あるかどうかに関係なく、「合否を左右するのは試験対策の準備次第」というのは、すべての国家試験に当てはまるセオリーです。
合格率などの数字にはあまりとらわれることなく、50問中38点以上を確保できる試験対策を心がけるようにしてください。